アワダチソウグンバイ

 アワダチソウグンバイは、平成12年に兵庫県で発見され、わが国への侵入が確認された北米原産の
外来害虫で、三重県には平成15年頃に入ったようだ。セイタカアワダチソウ、ヒマワリ、キクなどのキク科
植物に寄生する。成虫の体長は約3mm。

アワダチソウグンバイと加害されたタンジーの葉。茶色の小さな虫がアワダチソウグンバイの成虫。葉が加害されるとその部分が吸汁されて、緑の部分が白っぽくなる。葉上の黒い点はアワダチソウグンバイの粘液状の排泄物。
アワダチソウグンバイ成虫の拡大写真。軍配の形をしていることから名付けられた。左の写真では、頭が下向き。拡大率20倍のルーペで観察すると、前翅に多数の褐色斑紋があり、周縁に小棘が並んでいることから、他のグンバイムシ類と区別できる。
アワダチソウグンバイの幼虫。タンジーの葉上にアワダチソウグンバイの幼虫が群れている。タンジーは、この害虫の増殖にとって好適な寄主であると思われる。多数の成虫・幼虫に加害されると葉が白くなり、やがて枯れる。
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